悪態をつける親は最高

子どもは、思春期・青年期に入って、自分自身(性格や能力)や家族、社会を意識し、人と比較するようになります。

夢や希望を抱く一方で、落胆や諦めを感じます。

可能性と限界、相反する矛盾の中で、もがきます。

その中で、どんな人間になるか、どういうふうに生きていくか、悩みます。

イライラしたり、投げやりになったり、無気力になったりします。

こんな気持ちを一人で抱えるのは、とても辛いので、親など身近な人にぶつけたくなります

ぶつける相手を必要とします。

最もぶつけがいのあるのが親です。

ぶつけられて、怒ったり、悲しんだり、「こんな子、嫌だ」と思うこともあるでしょう。

とても辛いことですが、逃げ出してはいけません。

子どもにとって、ぶつけても「受け取ってもらえない」と感じるのは、悲しいことです。

弱過ぎると、子どもは手加減をするようになります。

ぶつかるのを避けるようになります。

ぶつけても、反応がないのは、一番困ります。

反応はするけど、びくともしない親は、ぶつけがいがあります。

適度に強いのがいいですね。強すぎず、弱すぎず。

ある女性が母親について話してくれました。

悪態ついてもびくともしない。堪えたふうにない。怒りもせん。余計に腹たって、無視されてるようで、さらに反抗した。


子どもは手応えを求めている。「相手にしてくれ」と思っている。とことんやったとき、お母さんが怒った。お鍋をバンと床に投げ落とした。


今でも、「あのときは悪い子だったね」と言うお母さんの声が聞こえる。おばあちゃんが「あんな悪い子が可愛いんかね」と言ったとき、お母さんが「かわいい」と言った。その言葉が信じれなかった。


子どもは、親の愛を確かめてる。「向いてくれ」、怒ってでもいいから「相手にしてくれ」と。