子どもが不登校になったとき、
学校に行けるようになってほしいと願うのは、親として自然な気持ちです。
親は子どもの成長を願っているので、不登校の状況を簡単には受け入れられません。
学校に行かなくても、やりたいことや、打ち込めることがあれば、まだ受け入れやすいでしょう。
でも、昼夜逆転の生活をしていたり、家の中で何もせずに過ごしているのを見ると、
つい何か言いたくなってしまいます。
子どもが不登校になったとき、
親はいろんな支援団体を探し、学校に行ける手立てを考えます。
でも、どんなに働きかけても、子どもにできることと、できないことがあります。
親が良かれと思ってやることが、
かえって子どもに能力以上のことを要求していることがあります。
知らず知らずの間に、親の期待が強くなり過ぎていることがあります。
子どもが親の期待をくみ取って、がんばりすぎていることもあります。
親の期待は、元気な子どもには励みになりますが、
問題を抱えている子どもには、プレッシャーになります。
不登校になっている子どもは、勉強や人間関係でうまくいかないので、
自信を失っています。情けない気持ちや不安、焦りを感じています。
親がどうしようかと心配したり焦ることで、
子どもの不安が増し、かえって動けなくなってしまいます。