朝ドラ『とと姉ちゃん』(6月7日放送)に見る「価値観」の対立

小橋家がお出かけの場所や日程を話し合うとき、

三女の美子は、祖母の店で奉公人の着物を縫う手伝いをしたいけど、

長女の常子に言うと叱られると思い、勉強会に行くと嘘をつきます。

 

姉妹の家には家訓があり、その一つが“月に一度家族皆でお出掛けすること”です。

 

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常子は父親が亡くなった後も、これを守ろうとしていましたが、

美子は反発していました。

 

常子:どうして嘘をついたの?

 

美子:言ったら行くなと言ったから。

 

常子:家訓を破ってはいけない。

 

美子:そんなに家訓って大事なの?どうしても守らなければいけないこと?

 

常子:当たり前でしょ。

 

美子:他の家に家訓なんかない。家訓なんで止めればいい。

 

常子:家訓はとと(父)がずっと大切にしてきたことなのよ。私は約束した。ととの    代わりに家族を守るって。

 

美子:約束したのは、とと姉ちゃんでしょ。私は約束してないもん。私は小さかったから、ととのこと思い出せないの。だから、「ととは」って言われても、ぴんとこない。それに、ととが生きていても、家訓を続けていたと思う?あの頃と今は状況が違う。

 

常子:いい加減にしなさい。家訓をやめるなんで絶対認めませんからね。

 

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常子美子の間には、家訓をめぐる価値観の対立があります。

訓を守り通そうとする姉に向かって、

美子は正面切って反論することができなかったので、嘘をつくしかなかったのです。

 

 

このような対立は、親子の間でよく起こります。

 

親の価値観を押し通そうとすると、子どもは自分の価値観を主張できなくなります。

 

従順な子どもは親の言う通りにします。

 

そうでない子どもは親と対立するか、

 

それができないときは嘘をつくか、隠れて行動するしかなくなります。

 

 

親子の価値観が異なるときは、親の方が歩み寄って、

 

子どもと話し合う必要があります。