けなし屋さん、お帰りください

ネガティブに考える人は、子どものころ、親にあまり褒められなかったり、よく否定された人が多いです。

それがイヤだったのに、大きくなった今、自分で自分のことを否定しています。

子どものとき、親に肯定されながら育った人は、自然と自分のことを肯定するようになります。

自分をすぐに否定する人は、まるで、自分の中に「けなし屋」が棲んでいるようです。

何かいいことがあっても、「どうせ、また悪いことがある」と思って、喜びません。

人から、「よくやったね」「良かったじゃない」「すごいね」と言われても、

「お世辞で言ってる」「誰にでもそう言うんだろう」「大したことじゃない」「みんなできてる」と言います。

否定する言葉が、次々と浮かんできます。

決して、満足しない。喜ばない。

それが謙虚さであるかのように。

「ここで喜んだら、後でうまくいかなかったとき、がっかりする」と言った人もいます。

でも、楽しいとき、うれしいときに、満足感を味あわなければ、元気は出ません。

満足することで、エネルギーが蓄えられるので。

辛いときは、貯めておいたこのエネルギーを使って、乗り越えられます。

子どものときに否定されることが多かった人は、せっかくいいことがあっても、

すぐに「けなし屋」にケチを付けられるので。

悲しいですね。

でも、これに気付いたら、しめたもの。

「けなし屋」さんに、帰ってもらいましょう。

けなし屋さん、お帰りください」と言ってみてはどうでしょう。

けっこう、効果がありますよ。