人と親しくなると、居心地の悪さを感じる人がいます。
「1枚壁ができる」「透明なガラスで遮られる」「シャッターが降りる」など、いろんな表現をされます。
自分と相手の間に、壁のようなものができて、それ以上は親密になれない。
親しくなると、相手の嫌がることをしたり言ってしまう人もいます。
母親や父親と親密な感じをもてなかった人の中に、このようになる人がいます。
母親は、生まれて最初に親しくなる人です。
子どもは母親に全面的に受け入れられることで、
母親に全幅の信頼を寄せることで、安心します。
この経験を通して母親以外の人を信頼することができるようになります。
ところが、母親と親密な関係を築けなかった人は、他の人と親しくなるのが難しくなります。
配偶者や恋人、友人などがいて、表面的には仲良くしていても、心の中で相手と距離を開けようとします。
ある人は、実家に帰ると、イライラして、落ち着きません。
親から電話がかかってくると、緊張します。
母親といて安らぐことができません。
親に暴力を振るわれたり無視された人は、親しい人に乱暴な口調になったり、暴力を振るってしまうことがあります。
母親と一緒にいる心地よさを経験していると、他の人とも親しくなりたいと思います。
ところが、この経験が不足していると、親しくなることを恐れます。逃げたくなります。
子どもにとって、母親との関係は、人間関係の「原型」です。
このモデルにしたがって、いろんな人との関係を生きていきます。
このモデルに不具合があると、子育てがうまくいきません。
そう感じたら、モデルチェンジをするときだと思います。