11月26日(日)に、ワークショップ(第6回)「みんなで考えよう 思春期からの子育て」を開催しました。
参加者は11人(女性8、男性3、夫妻2組)。
今回のテーマは「子どもが心を開く話し方」。
子どもに対して、言いたいことをがまんしすぎてストレスがたまったり、言い過ぎてぶつかったりすることがあります。親の思いを適切に率直に伝える方法を学びました。
3通りの表現方法、「非主張的(受動的)」「攻撃的」「アサーティブ」について学んだあと、4つの具体的なケースについて、グループ毎に、3通りの表現を考えました。
次のような感想がありました。
☆攻撃的な話し方をする癖がしみついている。「私はあなたを思って言っている」という「Iメッセージ」に見える発言を繰り返してきた。結局これは相手の気持ちを無視した、「あなたメッセージ」だ。体質の癖を改善することはとても難しい。それでも気づけたのだから、これから努力して、自分の親と築いた慣習とは異なる空気のコミュニケーションをして行きたい。勉強し続けるしかない。
☆テーマに添って進めるとき、グループでディスカッションしながら進めているのが良いと思います。話しながら、聞きながら、自分の考えに気づき、また考える。
☆自分のタイプに気づくことができました。子どもを育ててきて、毎日何気なく使っている言葉で子どもの考え方や選択など、様々なことが親の影響が強いなと思いました。「私もOK あなたもOK」の言葉は素早く出ないかもしれませんが、練習を重ねていこうと思います。自分の欲求は、言いたいことは伝えられる大人になってもらいたい。時間がかかるかもしれないけれど、やっていきたい。
☆日常の中で子どもに対して言っていることで、言葉のバランスを取ることは難しいと思いました。非主張的、攻撃的どちらに偏っても子どもに影響があると思うので、アサーティブな表現を身につけるように心がけて、子どもに接したいと思いました。私の親もくせがあり、それを正していくことは容易ではないし、私も自己肯定感がありません。そのような環境の中で育ってきた私が自己肯定感のない子どもに接していかなければならないのは、時に折れてしまいそうになることがありますが、心のあり方をしっかり持って、自分も子どもも変わっていけたらと思っています。
☆Iメッセージが良いということは聞いていましたが、自分の思いを率直に伝えることが大事で、その前に、自分の思いを確かめるという難しいステップにびっくりしました。案外、自分の本当の気持ちをつかめていないから、間違った言葉を投げかけてしまうということに気づきました。
☆日頃の自分がおおかた攻撃的なんだと思いました。チェックリストの中にある「適切な批判を述べることができる」が、完全に「はい」だったのも関係してるのかな。特に、子どもたちへは「社会的にダメなことはダメ。行儀的にみてもダメなことはダメ」と伝えすぎているのかな。少し、ほんの一言でも、相手の気持ち、思いを認めて共感する一言を口にすると、アサーティブに近づけるかな。
参加者の皆さま、積極的に参加して、御自身の経験や気持ちを率直に話してくださり、ありがとうございました。
このワークショップは今回が6回目。毎回、準備をしながら、うまくいくんだろうかと不安になるのですが、やってみると、おもしろい!
参加者が共に体験し、気づき、学ぶことができるワークショップの「すごさ」を感じます。
次回は、6月3日(日曜日)です。