同じ電車に、2人の男の子を連れたお母さんが乗っていました。
赤ちゃんを抱いて、隣に3、4歳の子どもが寝ていました。
お母さんの表情は沈んでいて、赤ちゃんに、ほとんど反応しません。
降りるとき、一言も話さず、寝ている子どもの頭を叩いて、立ち上がりました。
しばらくして、もう1組のお母さんと子どもが、乗ってきました。
こちらも、2人とも男の子で、年齢もほぼ同じです。
しかし、お母さんの表情がまったく違います。
終始、子どもに、笑顔で、楽しそうに話しかけています。
前の席に座っている女性が、赤ちゃんを見て笑っているのに気がつくと、
軽く頭を下げ、にこっと笑います。
見ていて、とても幸せな気分になりました。
暗い顔をしたお母さんと、笑顔で楽しそうなお母さん。
表情があまりにも違うのに、驚きました。
子どもは、楽しそうに生きている親に育てられると、心が安定します。
子どもにとって、母親や父親、周りの大人の表情は、心の栄養です。
母親が暗い表情になっているのには、
子どもが問題を抱えていたり、周りにサポートがなかったり、
母親自身が生きづらさを感じていたり、いろんな事情があります。
子育てに疲れたとき、
話せる人、相談できる人がいて、楽になれたらいいなと思います。