今回のテーマは「思春期・青年期の子どもとのコミュニケーション」
親子間のコミュニケーションをスムーズにするための、
子どもの心の扉を開く「聴き方」について学びました。
今回の参加者は11名でした。
少人数で、お互いの思いや気づきをしっかり共有することができました。
コミュニケーションを妨げる障害について学んだあと、
3人のグループで、話し役、聞き役、観察役になって、傾聴技法の練習をしました。
「コミュニケーションスキルが身につくレクチャー&ワークシート」(学事出版)より
1回目:「うなづき」「あいづち」「はげまし」だけで聴く
2回目:「繰り返し」「言い換え」「感情の反映」「要約」を加えて聴く
3回目:「質問」を加えて聴く
短時間でしたが、日頃の会話について振り返る、良い機会になりました。
ワークショップの中での気づきを紹介します
・突っ込みすぎないで、ソフトな質問で、白黒はっきりつけたり、いきなり要点を聞くのではなく、少しずつゆっくり聞く。話す人の流れが止まらないように、話しやすい聞き方ができたらいいなと思った。
・聞く側のテンションがへんに高かったり、感情がガンガン出てくると、話す人は話しにくくなる。相手のペースに合わせて聞く。相手の話すスピードに合わせて話す。早口の人は、ゆっくり目に合わせなくてはいけない。
・相づちを打つときに、「ハー」みたいな相づちより、「ハー、それで?」みたいな相づちの方が、相手に関心をもっているのが伝わる。相手の話の内容によっては、重たい話をされているときは、ちょっと暗い感じの聞き方をすると、共感してることが伝わって、相手も話しやすくなる。
・うなづき、あいづち、繰り返しとか、ステップが進むと、コミュニケーションの中味が深まっていくと感じた。
・本腰を入れて聞いてないと、コミュニケーションが成り立たない。自分の子どもに腰を据えて向き合うことができるのかというのが難しいところ。
・言いたいことが確定していない状態で質問されると、された質問でコミュニケーションが深まることもあるけど、そこを話したいわけではなかったということに行き着くこともある。質問の妥当性が難しい。話す側が話す気があるかどうかを見ないと、どのタイミングで質問をするかというのが難しい。
・いつも子どもとこんなふうな話し方をしていない。子どもに「最後まで聞いてよ。まだ終わってないよ」と言われることがよくある。それでも、「ちゃんと聞いてよ」と言う子どもだったら話をしてくれるけど、「もうこの親何を言ってもだめだな」と思うと、諦めたような顔をして、何も言わなくなってしまう子どももいる。
感想を紹介します
・話を聞くことの難しさを痛感しました。もう一度子育てをやり直せたら、もう少し落ち着いて子どもの話を聞いたのに…。
・親として気づかないところがたくさんあると感じました。親としての聞き方とか、たいへん勉強になりました。なるべく実践していきたいと思います。
・話し役、聞き役、観察役をやっていく中で、自分のコミュニケーションのくせ を感じました。ながらながらで聞いていることが多い。真剣に聞く態勢にしていない…。話を聞いてもらえる感覚を楽しむことができました。
・コミュニケーションの練習、訓練は、そう思って参加している同士でも難しいのを感じさせられます。まして身内の間ではより難しいと思います。今からも子どもとのコミュニケーションが大事だなと思いました。どこまで聞けているか、ほとんど聞いていないな。そのへんを増やしていきたいと感じている。
・もともと話をしたいといいながら、子どもはなかなか話しかけてくれません。そこに、非言語的な感情とか、「話ししたいよ」と言いながら、顔がそういう表情じゃないところを、子どもは見抜いているのかなということに気づかされました。自分の気づきだけでなく、参加者の気づきや思いを伺うことで、また気づくことができました。
・普段意識していなかった「聴く」ということについて、大切さに気づかされました。うなずいたりする前に、もう自分の意見を言っているな、それはまずいなというのに気づかされました。
・話す、聞く?… 大切な事だが、自分中心になっていることに気づきました。相手を思いやる心を大切にしなければ。こういう場に来させてもらって、いろんな刺激があって、そうだそうだ、忘れていたこと、相手に対する思いとか、自分の思いとか気づかさしてもらいました。
・言語と非言語のコミュニケーションを一致させることが大事。聞き手となったときに、これまで聴けていたかを反省しました。しっかり傾聴することで、子どもの本心がくみ取れるようになりたいです。子どもと会話するときに、こっちが聞きたいことを聞くとか、自分本位のコミュニケーションをしていたことが多かったなと気づきました。
・頭ごなしに子どもと話していたこと、自分の意見を押しつけていたこと、こんなことを知らず知らずに積み重ねていたので、これからの大きな課題や反省ができて良かったです。 尋問とか。探りを入れるとか、しちゃいけない障害ばっかり言っていて、話の途中で黙ってしまうことがあるので、「まだ途中なんだけど」と子どもに言ってもらえるようなったらいいなと思います。リラックスして話が聞き出せるように、自分の都合で話していないか反省しながら関わっていきたいです。
・ワークショップに参加し、気づいたこと、学んだことを生かし、子どもに接していこうと思います。親が変わることで、子どもも変わっていくんでしょうね。軽いうなづき、あいづちしかしていなかったので、しっかり聞いてるよというのが伝わるように、うなづきあいづちは「うん、うん」、「そうだね」と言うのをしっかり意識してやってみようと思います。
・傾聴技法をここで終わらせずに、日頃から練習しよう。
次回のワークショップは、11月26日(日)です。