子どもは自分の「分身」じゃない


子どもが自分の言うことを聞かないと怒る。

言うことを聞くまで追いつめてしまう。

このような経験をしたことがある人は多いと思います。

追いつめて、子どもが泣き出したり、反抗したりするのを見て、

こんなことをする自分に情けなくなったり、罪悪感を感じたりします。

子どもにだけでなく、自分の夫、あるいは妻が、思い通りにならないと、がまんができないこともあります。

大人の場合は、子どもと違って自分の感情を押しつけることができず、一層イライラが募ります。

家族以外の他人に対しては、思い通りに動いてくれなくても平気なのに、どうしてこうなるのでしょうか?

 

それは、子どもや配偶者は、「分身」すなわち「自分の一部」のように感じているからだと思います。

だから、思い通りになると錯覚しているのです。

家族外の人は、「自分」とは異なる「個人」として見ているので、

思い通りに動かなくても、仕方ないとあきらめることができます。

「自分」とは異なる「個人」として向き合ったら、

思い通りにしようという気持ちが減るのではないでしょうか。