夫と妻のような親密な人間関係を持続させるには、お互いの努力と工夫が欠かせません。
出会ったとき似たところがあると思っても、時間が経つにつれて違うところがいっぱい見えてきます。
それでもなんとか円満にやっていくためには、「対話」の能力が必要です。

「対話」は、「話す」ことと「聞く」ことからなります。
「話す」のは、言いたいことを一方的に表現することではありません。
相手の表情や反応を見て、言う内容や言い方を調整します。
LINEなどでのやりとりでは、これがかなり制限されます。
「聞く」ときは、こちらの心を空(から)にしないと、相手の伝えたいことを正しく理解することができません。
同意や批判を織り交ぜながら聞くと、相手の話を自分に都合良く解釈してしまいます。
「対話」ができないと、「独り言」になります。
「独り言」をぶつけ合うと、反感や嫌悪感が増し、お互いの溝が深まります。
「対話」を重ねると、共感や協力、許容の能力が増して、関係が密になります。
「対話」の能力は、家族、職場、学校、地域、友人などあらゆる人間関係で必要とされます。
この能力の土台にあるのが、「自己肯定感」「信頼感」と呼ばれるものです。
自分が自分を信頼(肯定)できる。
相手を信頼(肯定)できる。
これができて初めて、好み・習慣・感じ方・考え方・性格など、自分と違う相手を認めることができます。
「対話」は生まれた時から、親や家族、保育園や幼稚園、学校、地域での人間関係を通して学んでいきます。
一方的に話す大人と過ごした子どもは、「対話」でなく「独り言」を学びます。
SNSに頼りすぎると、対面での対話が苦手になります。
人と向き合って相手の全身を肌で感じる機会を多くもつことができるといいですね。


