聴く

心理カウンセラーとして話を聴いていうちに、相談者自身が気づいていない感情や欲求を感じとることがあります。

それをそのまま言葉にすると、「そうなんです」と気付かれることがあります。

こちらはできるだけ推測や憶測をしないようにして、ひたすら話を聴いて、相手の方が何を言いたいのか、どんなふうに感じているのかを理解しようとします。

言葉になっていない気持ちや考えを、言葉の節々や表情から汲み取り、言葉にして確認することで、はっきりさせていきます。

自分の気持ちがよく分からないとき、「モヤモヤする」「イライラする」というように表現することがあります。

胸の辺りに手を当てて「ここが苦しい」と言う人、涙を流す人もいます。

自分の気持ちがはっきりすると、心の中の靄(もや)が晴れてスッキリします。

こんなことを考えていたんだ。こんなことを感じていたんだ。

心理カウンセリングでは、相談者とカウンセラーが協働して、無意識下にある感情や欲求を言葉に紡ぎ出していきます。

じっと聴くと、心に響く言葉が出てきます。

カウンセリングの効果について次のように話してくれた人がいます。

以前は霧や靄(もや)みたいな感じだった。
『こんな感じ』、なんとなく把握できるようになった。形が見えないが、どんな感じか輪郭が見えた。モヤモヤしてる輪郭が見える。ウニョウニョした輪郭をした何か。スライムみたいに見える。
モヤよりは、手でつかめる。なんとなくつかめて、丸くしようと思えばできそうな感じ。
心がコントロールできるのが、こんな感じなんか。粘土みたいに、心をこねてる。
心の中でなく、心の外側からこういうの出来る。心を丸くする、こねていく感覚があった。