妻が病気になり、治るためにいろいろ取り組みましたが、いい方向になりませんでした。どんどん具合が悪くなるので、切羽詰まっていました。本当は大切にしてあげなくちゃいけないのに、心にゆとりがなくなり、刺々しくなり、彼女とケンカをする事もありました。妻はそんな僕を見て、カウンセリングを勧めました。僕はカウンセリングを受けたことがなかったので、行きにくかったけど、彼女が気持ちを押してくれたので、恐る恐る行ってみました。……。どんどん弱っていく妻を見て、死ぬかもしれないとの思いが出てきました。妻は治るつもりだったから、僕は弱音を吐かないと決めていましたが、治したい、応援したい、でも治りそうにない、という現状と気持ちの間で、ゆとりがなくなっていました。
カウンセリングで話すことで、心が楽になり、息抜きができて、ゆとりが出てきました。一方、治らない事実を受け容れなくちゃいけなくなり、つらくなる部分もありました。そんな時は、無理してカウンセリングを受けずに、さぼらせてもらいました。そんな風にしながら、モヤモヤが晴れて行ったのだと思います。看病が大変で、気持ちが張り詰めているときに、話して整理することができたのがよかったです。切羽詰まった心の状況が楽になり、ゆとりができ、ケンカもなくなりました。妻は僕のために、カウンセリングを勧めてくれたのですが、2人のためになったと思います。笑顔で彼女を見送る事が出来ました。あのとき助けていただいて、本当にありがとうございました。(男性、60代)