人と話していても、
本当の意味で「対話」になっていないことがあります。
相手と話しているようで、
実際には、自分の考えの中だけで話していることがあります。
「こういうことだろう」
「こうしたらいい」
「それは違う」
そんなふうに、自分の考えを通して相手の話を聞いています。
すると、相手の話を聞いているつもりでも、
本当には伝わり合えません。
これは、「対話」ではなく、
自分の考えの中で話している「独り言」に近い状態です。
人は、自分の経験や価値観を通して相手を理解しようとします。
それ自体は自然なことです。
ただ、自分の考えをいったん脇に置いて、
「この人は、何を感じているのだろう」
「何を伝えたいのだろう」
と関心を向けることで、
少しずつ「対話」が生まれていきます。

対話とは、
相手を変えることではなく、
分かろうとし続けることなのかもしれません。
夫婦でも、親子でも、友人でも、
「分かってもらえない」と感じることがあります。
そんなとき、
相手に伝えることだけでなく、
「聴こうとしているか」を振り返ってみることも大切です。


