あなたのカウンセリングのイメージは?

どうしようもない心のモヤモヤを何とかしたい。

こんなとき、カウンセリングを受けるのがいいのか、精神科や心療内科を受診するのがいいのか…

カウンセリングという言葉はよく聞くけれど、漠然としていて、イメージがつかめないし、病院での治療との違いもよく分からないし…などと迷っているうちに、時間がどんどん経っていき、なかなか踏み切れない
という人が多いのではないでしょうか。

臨床心理士として、カウンセリングについて、少し説明しましょう。

悩みが次第に大きくなって、ストレスを溜め込み過ぎると、心身や行動面に不調が現れます。

うつ、不安症、パニック症、摂食障害、自傷行為など精神面の不調をきたしたり、下痢、腹痛、吐き気、頭痛、動悸、めまいなどの身体にも、急に泣き出す、イライラしやすい、怒りっぽい、やる気が出ないなど行動にも現れてきます。

病院では主に薬を使ってこういった症状を軽減しようとしますが、カウンセリングではカウンセラーのサポートを受けながら、自分の思いを無理のない範囲で語ることで、ストレスのもとになっている思考や感情、行動の癖を自ら気付き、整理して改善していけるようになります。

カウンセリングを受ける前と後でイメージがどのように変わったか、来室された方の声を聞いてみました。

カウンセリングを受ける前:私の悩みはカウンセリングで相談する内容でないかもしれないと思っていました。

カウンセリングを受けた後:自分で気づくことのできない自分を知ことができて、面白かったです。イライラの感情がどのように外に出ているのかをわかりやすく表現してくださり、実生活で実践しやすかったです。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:弱い人間がカウンセリングを受けるというイメージを抱いていました。

カウンセリングを受けた後:一人では限界が来る。誰かに悩みや不安を聞いてもらうだけでだいぶ違うのだなと感じました。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:カウンセリング=病気のイメージがありました。

カウンセリングを受けた後:病気とは関係なく、悩みを話していいんだと思いました。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:こと細かく尋問されるような、とても怖いイメージを持っていました。

カウンセリングを受けた後:とてもアットホームな雰囲気で、緊張することもなく初回から話しやすかったです。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:病院での診察や治療のイメージでした。

カウンセリングを受けた後:自分で自分を知るという方法で、自己コントロールのトレーニングというイメージに変わりました。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:もっと重い悩みを抱えている人が行く場所だと思っていました。

カウンセリングを受けた後:何気ない日常の悩みを相談することができる場所でした。もっと早くカウンセリングを受ければよかったと思いました。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:話を聞いてもらうだけ、もしくは話を聞いてもらった上で自分の問題点を指摘されるイメージを持っていました。そのため「こちらからいろいろ話さなければ」と考えていました。

カウンセリングを受けた後:会話の中で気付くことが多く、「話すところ」から「会話をするところ」にイメージが変わりました。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:自分の過去を清算するためにカウンセリングをすると思っていました。

カウンセリングを受けた後:過去にとらわれることなく、今を幸せに生きるためのカウンセリングだと分かりました。イメージが「暗」から「明」に変わりました。

☆☆☆

カウンセリングを受ける前:クライアントの言う事を黙って聞いてもらうというイメージでした。

カウンセリングを受けた後:適度に深い質問や意外な反応をされることで、立ち止まって考えることができました。適切なタイミングで的確なアドバイスを頂けました。