学校に行こうとすると、お腹が痛くなる子どもがいます。
行きたくなくても、なかなか「休む」と言えません。
「行かないといけない」という思いが強いほど、休む勇気が出ません。
頑張って出かけようとすると、腹痛、下痢、頭痛などの症状が出てきます。
子どもは身体症状を通して自分の状態を伝えているのです。
子どもが不登校になると、大人はすぐに原因を考えます。
友だちと何かトラブルがあったのか?勉強でつまづいているのか?
しかし、子どもに理由を聞いても、はっきり分からないことが多いです。
よく考えてみると、大人も、理由がはっきりしないけど、やる気が出ないことがあります。
休職している人がカウンセリングに来たときに職場の様子を尋ねると、
仕事の内容や人間関係について話し始めます。
そして、自分が何を感じているか、自分に何が起こっているかを整理するうちに、
問題の根っこが、自分の考え方や感じ方、行動の仕方にあることが分かってくるのです。
大人は、このように自分を振り返ったり、言葉で表現することができます。
でも、子どもには、それがとても難しいのです。
聞かれても、うまく答えられません。
言葉でうまく伝えられないとき、身体が代わりに表現してくれているのです。
まず、「しんどい気持ち」を受け止めてあげましょう。