性格は、生まれもった「素質」と生まれ育った「環境」によって形成されます。
さらに「こんな自分になりたい」という「意志」によっても形成されます。
素質と環境は与えられるものですが、
意志は自分や環境に働きかけて創り出していく積極的な行為です。
例えば、人に気を遣い過ぎて自分の考えや気持ちを表すのが苦手な人がいます。
この人は、もともと人に気を遣う、控えめな性格をしていたのかもしれません。
あるいは、親に注意されたり怒られることが多かったために、人の目を気にするようになったのかもしれません。
このような人が、自分をもっと主張したいと思ったら、まず今の自分の性格を知り、 それから、生きづらさの原因になっている行動を変えていかなくてはなりません。
カウンセリングは意志の力で自分を変えていく、とても主体的な行為です。
これが医療行為と異なるところです。
相談者自らの力によって、変化しなくてはなりません。
そのためには、「なんとかしてほしい」という「おまかせ」の姿勢でなく、「なんとかしたい」という「主体的な」姿勢が必要です。
積極的に変わっていくことができた相談者の感想を紹介します。
「カウンセリングを受けたことで、自分自身を客観的に見ることができました。 自分がどのような感じ方、考え方をしやすいのかということに気付くことができ、 ネガティブに考えてしまった時や、不安になってしまった時、 少し立ち止まって自分を見るようになりました。 自分を知ることで、気持ちがとても楽になったように感じています」
私は、心理カウンセラーとして働きながら、相談に来られた人が変わっていくのを目の当たりにしてます。