スキーとインラインスケートを始めて、5年になります。
インストラクターから、同じアドバイスを、何度も何度も受けます。
頭ではわかるんだけど、やってみると、できない。
なかなか上達しなくて、やめたくなるときもあります。
体のポジションや動きについて指摘されることを、一つ一つ習得するだけでは、うまくいきません。
体全体の関節と筋肉の可動性や柔軟性、体幹が必要です。
最初は、技術を磨くことばかり考えていたのですが、体全体を調整しないと、うまく滑れないことが分かってきました。
心理カウンセリングは、これに似たところがあります。
人間関係、仕事、子育てなどで悩みがあり、カウンセリングを始めると、
自分の考えや感情、欲求が見えてきます。
生きづらさを生みだしている原因に気づき、それを修正します。
そうすると、いろんな変化が生まれてきます。
不安を抱えていた人が、安心して生活できるようになったり、
笑えなかった人が、楽しめるようになったり、
人の話を聞いてばかりいた人が、自分のことを話せるようになったり、
すぐに怒りをぶつけていた人が、気持ちをコントロールできるようになったり、
義務感だけで生きていた人が、自分のやりたいことをできるようになったりします。
カウンセリングはトレーニングの場、
普段の生活が実践の場です。
実践してうまくいかなかったところを、カウンセリングの場でとりあげ、
なぜうまくいかなかったか、どうすればうまくいくかを検討します。
生活とカウンセリングを繰り返すことによって、人間関係や生き方が変化します。
スポーツで、体の使い方を修正するのに、時間がかかります。
現在の癖ができるまで、何年もかかっているので。
生き方の癖を修正するのにも、時間がかかります。
でも、続けると、確実に、変化します。