ワークショップ「みんなで考えよう 思春期からの子育て」(第3回)の様子

11月27日(日)、カウンセリングルーム虹の主催で、ワークショップ「みんなで考えよう 思春期のからの子育て」(第3回)を開催しました。

 

テーマは「親子間で気持ちの伝達をスムーズに

 

15人の母親と父親が参加して、「顔や目で気持を表現するワーク」「気持ちマップをつくるワーク」「わざと聞かないワーク」「表情と違う言葉を言うワーク」を行いました。

 

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最後に、グループごとに、気づいたことを話し合い、まとめて、発表しました。

 

〈グループ1〉
・相手に向かって、目を見て、話を聞く(気持を受け止める)
・子どもを見る時、気持に焦点を当てたい
・言葉と気持を一致させて伝えたい
 

 

〈グループ2〉
・話を聞く姿勢は大事。話を聞く時間を意識してとる。集中して聞かなければならないと思ったら、何ごとも後回しにしても集中して聞いてやろう
・子どもの表情を察してやろう
・相手が話しやすいような表情作りは時には必要

 

〈グループ3〉
・言葉と表情の食い違いに注意して、相手に話をする
・表情だけでなく姿勢を意識して、より良く伝える(伝わる)

 

〈グループ4〉
・短時間でも、顔を見て話すことが重要
・言葉と表情を一致させる
・まずは相手の話を聞く
・話を聞く練習や意識して聞くこと
・語彙を増やす

 

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〈参加者の気づき〉

 

☆「わざと聞かない」ワークで、相手の態度によって、こんなにも話したい気分が左右されるのかと実感した。それと同時に、これまで自分が我が子に対してどんな態度で聞いていたかを振り返り、反省した。今後はこの気づきを生かしたい。

 

言葉と表情について、致させることの難しさを感じました。

 

☆言葉の大切さもさることながら、表情やしぐさがどれほど大きな影響を与えているかを実感することができました。子どもの気持ちに寄り添ながら真意をもってコミュニケーションをとっていこうと思います。聞いてもらっていると、子どもが感じられる親子間でいたいと思いました。

 

子どもへの向き合い方を改めていきたいと思いました。適当な相づち、表情と声かけの一致

 

感情を自分自身もちゃんとわかって、相手に向き合うときコントロールが必要。特に子どもの悩みなどを聞くとき、自分の感情を伝えようとする言葉が一致していなければいけないと思った。また、話を聞くときは、用事をしながら片手間にはでなく、しっかり聞く姿勢はどういう時でも親としては意識していないといけないと感じました。

 

☆子育て、子に向き合う一大事業ですね。けれど、そこに向き合った“時間”必ず戻ってくるという言葉が嬉しかったです。

 

☆自分の出来ていなかった部分に気付くことができました。言葉にあった表情で豊かに、相手に伝えていこう思いますし、相手の言葉だけで聞くのではなく、表情、声のトーン、身体の姿勢など、ちゃんと面と向かって聞く様心がけたいと思います。

 

☆今まで頭の中にあったものを含めて体験出来て、良い経験になりました。また、新しい認識もありました。

 

親の子育てに関係する勉強が必要だったと感じています。もう遅いかもしれませんが、これからも少しずつ学んで行きたいです。そして子どもにフィードバックしないといけません。もっと早い機会にこのようなことを知って、気づいていたら良かったのでしょうが。

 

親の表情と気持の不一致が自分にあったことがよくわかった。後、聞く姿勢も…。親もそうだったな…と思い出した。

 

☆初対面の方に自分のこと子どものこと話すだけなのに、なにか整理がつき、スッキリした感じがする

 

自分自身の顔の表情をあらためて考えさせられ、人の話の聞き方も含めて、言葉の大切さ…しみじみ思いました。“心を寄せて聞く” 今からやってみます。

 

自分の感情の移り変わりの激しさに気づいた。しいては、“良い→悪い、悪い→良い”機嫌を、どちらもうまく切り換えられず子どもに接していることがあると思う。表情と言葉の不一致が起きていると思う。まずは、“自分の状況に気づく→落ち着く→切り換える”を意識したい。

 

 

〈今回のポイント〉

 

子どもが何か問題を抱えているとき、親は子どもの状態や問題、気持を理解するためにコミュニケーションを図る必要があります。そのために欠かせないのが、次の3つです。

 

(1)言葉だけでなく言葉以外の表現を理解する
子どもが伝えたいメッセージは、言葉の裏に隠れていることが多いです。思春期に入ると言葉が巧みになるので、親は言葉に直接反応しやすくなりますが、声や表情、態度などの非言語表現を理解する必要があります。ちなみに、コミュニケーションでの言語表現と非言語表現の割合は1:9と言われています。

 

(2)言語表現と非言語表現を一致させる
 
親は自分の気持ちをコントロールできていないと、感情的に話したり、話す内容と矛盾した気持ちを声や表情、態度で表します。そうすると、子どもは混乱します。たとえば、言葉では「よくやったね」と褒めていても、不満そうな雰囲気が表情や態度を、子どもは敏感に感じ取ります。「言語メッセージ」と「非言語メッセージ」が矛盾していると、子どもは親の言葉を信用できなくなり、不信感を抱くようになります。「言語メッセージ」と「非言語メッセージ」を一致させることがとても大切です。

 

(3)自分の感情の動きをよく知る
子どもの気持ちを理解するためには、親が自分自身の気持ちをよく知る必要がある。自分の気持ちを理解していないと、子どもの言動に対して感情的に反応しやすくなります。自分の気持ちを子どもに投影し、過度に批判的、同情的、同調的になったりします。
感情には、ポジティブな感情とネガティブな感情がありますが、どちらも大切な感情で、それぞれを適切に表現することが大切です。ところが、ネガティブな感情は、心地良いものではないので、感じるのを避けたり抑えてしまうことが多いです。そうすると、次第に強い感情、怒りに変わっていきます。そうなると、どう表現したらいいかわからなくなります。

 

 

次回ワークショップは
2月26日(日)13:30~16:00
広島工業大学 広島校舎
テーマ「親の期待を子どもにどう伝えるか

 

カウンセリングルーム虹

広島市中区小網町7-2 安本ビル204

電話&FAX 082-233-2557