立命館大学での講演(その5-学生の感想)

立命館大学での講演「人を育てる  自分を育てる」の内容を4回に分けて報告しました。

今回は最終回。講演を聴いた学生の感想を紹介します。

☆私も悩みだらけで、これからも悩み多い生き方をしようとしているが、これが調味料になるなら、いっぱい悩んでやろうと開き直れそうです。調味料でどんな食材でもやみつきにさせる味になるよう、額に「悩」の文字を貼り付けて楽しく生きます。

★私は、中学生のときに別室登校を経験し、その期間勉強もしないで歩みを止めてしまったことをきっかけに、自分に自信をなくしたことがありました。今日までの人との出会いで、少しずつその過去も受けいれられるようになりましたが、今日また楽になれた気がします。悩むつらい経験は自分の強みなんだと気づきました。

☆とても共感できるというか、胸の内にすとんと落ちるようなお話でした。「自分を育てる」というお話、意欲・自己肯定感…何か、今までの教育がしばられているものから解放される教育観だと感じましたし、私の考える所のものでもありました。

★先生の生き方を聞いて、なんか安心しました。自分らしく生きたい私にとって、自由な大学生活が終わるのは不安でいっぱいです。それにこの4年間好きなことに挑戦してきたが、まだ本当の自分はわからないし、何が一番幸せなのかもわからないです。これからも自分探しの悩む人生は続きそうです…。今日先生と出会えて良かったです。

☆野中先生の話は、私にとって学びと共感の嵐でした‼ 私自身、大きな挫折を経験したことはないのですが、日々何かに追われ、悩むことはあります。今日先生の話を聞いて、焦らず自分のペースで生きていくことで、自由に楽しく自分らしい人生になると思いました。

★命の授業で、「中学生に胎盤を見せることは過激、ショックが大きいのではないか」という意見に対し、「知らないからショックなんだ」という返答されていて、なるほどと感じました。人間誰しも知っていておかしくない、自分にとっても重要なことを、実際に体験して学ぶことの重要性を感じました。私自身も、例えば、海外に行ったり、今までにない経験をたくさんしたいな、と思いました。

☆やる気は自分で変えられる。気持ちだけで行動は大きく変わることが分かったので、やることをやります‼ よく失敗から学ぶことは多いと聞きますが、ショックから学ぶということを初めて知りました。恐怖に負けず、もっと色んなことを知ろうと思います。

★今回の話を聞く前にはthe人生の様な小・中・高に行って大学に行って就職するといった人生を送っていくんだろうなと思っていましたが、まだ21歳でこれからどんなターニングポイントがあるか分からない中で、自分で自分の将来や人生、可能性を狭めない様に、自分に素直になり、どんどん変化していく人間になりたい。自分を作りたいと思いました。

☆先生=偉大だという図式が頭の中で完成していましたが、生徒と対等な目線でも良い、むしろ好ましいという言葉を聞いて、心が軽くなりました。

★人を育てるためには、自分自身が数多くの経験をしていなければ、何も語ることができないと思う。今の自分を振り返ってみると、何か辛いことがあれば逃げてしまったり、せっかくの成長するための機会を自ら逃がしてしまっていると思う。人を育てるためにも、まずは自分が色々な体験をしなければならない。野中さんが言う「人を育てる⇔自分を育てる」という考えにとても共感すると共に、自分自身の経験の少なさを実感し、もっと様々な体験を通して成長していきたいと感じた。

☆先生が昔、手を挙げるのもドキドキしていたのに、今こうして人前で上手に話が出来ていること、日本という場所でなく、遠いブラジルに自分を見つけられた事、そしてそのブラジルで沢山の発見があった事、視野の狭い私は、もっと世界に出てみたり、沢山の経験をしてみて、考え方を広げる事や、行動に移さなければならないなと改めて感じました。

★自分は、あの風刺画を見たときに、他人、社会からの目を気にして、自分の可能性を抑圧しているように感じ取りました。自分を抑圧して、社会の流れに順応していくというのはフラストレーションがたまるものです。だから自分がしたことのない経験や発見というものが、世の中で生きていく上で本当に大切だと思いました。自分も自己肯定感が低いです。その中で自分の経験を正直に出して、人に話したり、行動することが重要でないかなと思いました。

☆小・中・高・大学と私はなんとなく過ごしてきて、将来の夢もなく流されるままにしてきて、自分はダメだなと思うことが多いのですが、今日の講義を聞いて、もっといろんな体験をして、今できることを一生懸命やっていこうと思えました。

★私は「体験」を今まであまりしてこなかったのだと思いました。今からでも、色々な人と話したり、何か経験したことがないことに挑戦してみたいと思いました。今まで悩みが多いことは良くないことだと感じていましたが、悩みが多いことでプラスの面もあるのだということが分かりました。

☆“人”は“人”に何かを働きかける力を持っていると思います。誰がどこで自分自身のスイッチが入るか分からないので、たくさん色々な経験を積んでいくべきだと感じました。知識を増やすことも必要ではあるが、体験を人一倍して、それについて生徒に話すことができる教師になりたいと思いました。

★私は、象の絵であったように自分で自分を止めてしまう時がよくあります。どうせ私にはできないと思い、よく後悔をすることがあります。これからは希望を持つことが大切だと思いました。

☆「諦めのチャンネル」から「希望のチャンネル」への部分での、“~したい”という意欲から、まずは行動を起こすことの必要性に気づきました。可能か不可能かを論じることで批判的になってしまうのではなく、自分のしたい事をすることが重要であると再認できました。

★私も小さい頃から自己肯定感が低い子でした。野中先生の小学生の頃の日記の文章、まさにそんな性格でした。それは大学生になって教師になろうとしている今もあまり変わっていません。しかし、最後の方の先生の言葉「未熟さを隠さない」がとても心に響きました。

☆完璧主義で自己肯定感が低いというのが、まるで私自身のようで、食い入るように聞いていました。私自身が「やる気のない」タイプなのですが、それでも野中先生のように頑張れば、何か良い生き方ができるのかなと感じました。

★私も自己肯定感が低く、色々なことで悩んでいる真っ最中で、つらくて、しんどくて、それこそ何もかも「たいぎい」状態なのですが、それも自分の成長に必要なのか、と少し安心しました。

☆「未熟さを隠さない」という話がありましたが、新しいことに挑戦するのは不安だし、特に教師は子ども相手だから、自分の未熟さが子どもに影響すると思ったら、ちょっと怖いなあと思っていたんですけど、「一緒に成長していく姿が一番の教材」という話を聞いて、ちょっとほっとしたというか、整理がついたというか、なんかそういう気持ちになりました。

★教師をスタートする時、「失敗したら嫌だな」「何もわからないから怖い」と思っていましたが、未熟さを隠さず、教師の成長する姿が一番の教材だという言葉を聞いて、頭の中が少しスッキリしました。

☆教員志望として、これまでは人格や知識において高潔であり「完璧」でなくてはならないと意識があり、それがために教育実習に行っても自身の理想通りに行かないことに焦りを感じていました。野中先生が仰った「未熟さを隠さない」という声に救われたと私は思いました。

★「学校人ではなく社会人になる」というのがすごく印象に残っています。僕も採用試験があったので、ここ1年ぐらいずっと、何かあったら教師としてどう対応するか、ニュースを見たら教師としてこれをどう伝えたらいいかとか、ずっと考えていた。それも大切かも知れないけど、一人の人間として子どもたちと接していくのが大事だなと、教師になる前に気づけたので、良かったです。