立命館大学での講演の様子

11月12日、立命館大学(京都、衣笠)で、4年生の「教職実践演習」の授業で、約300人の学生に講演をしました。

 

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タイトルは、「人を育てる 自分を育てる ~どんな仕事をしても大切にしたいこと~」

 

教員志望の学生だけでなく、民間企業や公務員に就職する人もいるので、どんな仕事をしても大切にしてほしいと思うことを話しました。

 

 

僕は、幼少期から大学まで、ずっと生きづらさを抱えていました。

 

そんな自分を変えたくて、ブラジルに移住しました。貧しい人たちのなかで働くことにやりがいを感じました。

 

帰国後は、中高生の学ぶ意欲や生きる力を育てる仕事にやりがいを感じました。

 

現在は、臨床心理士として、子育てや人間関係などで悩む人たちの心の支援に関わっています。

 

どれも、人を育てる仕事なのですが、結果的に、自分自身が育てられるのを感じます。 自分を育てることが、人を育てることにつながると痛感しています。自分を育てることと人を育てることは表裏一体の関係にあるですね。

 

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これまでの経験から、どの仕事をしても大切にしたいと思うことを7つ挙げました。

 

 

1.子どもは体験することで気づき、それを伝えることで学ぶ。子どもの学びをコーディネートするのが教師・親の役割。

 

 

2.子どもと対等な関係を築く。教師・親は「教える人」ではなく「共に学ぶ人

 

 

3.元気の出る教育をする。「現実」を見せるだけで「理想」を示さないと、子どもは希望を失う。「~しなければいけない」という義務感を植え付けるのではなく、「~したい」という意欲をを高める

 

 

4.「自分も社会も変われる」という希望がもてるようにする。「諦めのチャンネル」を「希望のチャンネル」に切り換える。可能か不可能かを論じるのではなく、可能にするために行動する人を育てる。

 

 

5.教師・親が「こんな世界にしたい」「こんな人間を育てたい」という目標をもつ。「できない理由」を挙げるのではなく、「できる可能性」を探す。

 

 

6.教師・親の社会人としての意識が、子どもの社会性を高める。「学校人(会社人)」ではなく「社会人」になる。

 

 

7.もっとも大切な教材は「自分自身」。子どもは、教師・親の「話」ではなく「生き方」から学ぶ。内(思い)と外(言葉)を一致させる。弱さ、未熟さを隠さないで、成長する姿を示す。

 

 

講演を聴いた学生の感想を少し紹介します

 

 

☆今回の話を聞く前には、“the人生”の様な、小・中・高に行って、大学に行って、就職するといった人生を送って行くんだろうなと思っていましたが、まだ21歳でこれからどんなターニングポイントがあるか分からない中で、自分で自分の将来や人生、可能性を狭めない様に、自分に素直に生きて行きたいなと思いました。

 

 

自分の人生まだまだこれからだと思いました。自分を変えることは正直しんどく勇気のいることですが、変わらない自分で生活していても、充実もなく楽しくないので、これからさまざまなことに挑戦します。

 

 

理想をもって、とにかくやってみようと思いました。お話を聞いて、自分のことを言われているようでした。不可能のリスクを心配するのではなく、「こうしたい」気もちを大切にしたいです。教師と生徒の関係も「対等」で良いんだと安心しました。

 

 

☆限界を自分で作ってしまっている自分には薄々気づいていました。限界を恐れずに日々チャレンジできる人になりたい。

 

 

☆「希望のチャンネル」の言葉が素敵だと思った。自分で自分を見切りつけたくないなと思いました。ずっと可能性を感じられる人生を歩みたい。

 

 

☆“先生=偉大”という図式が頭の中で完成していましたが、生徒と対等な目線でも良い(むしろ好ましい)という言葉を聞いて、心が少し軽くなりました。

 

 

☆野中先生のお話で一番印象に残ったことは、「未熟さは隠さなくてもいい」とおっしゃったことです。私も教師を志す者として未熟者ですが、さらけ出して成長していきたいと思いました。

 

 

☆人を育てるということは自分を育てるということで、自分が育てば人を育てることができるのだと実感した。自らを高めることを頑張り、知識ではなく経験で教育のできる人になりたい。

 

 

「ショックというのは悪いことじゃない。初めて見たからショックなんだ。ショックから学ぶんだ」という言葉が響いた。自分は、人(子ども)がショックを受けることに対して恐怖心を抱いてしまうので、この考え方が新鮮だった。「子どもがショックを受けるから…」と思うときは、自分の技量が足りないことを痛感するときだろう。

 

 

☆自分が今まで抱いていた教師に対する嫌悪感、違和感を全て代弁してくれ、心がすっきりした。こういう授業をもっと受けたかった。

 

 

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